【Rシリーズ修理の注意点】コピー品と純正の違い|下部ケーブル固定が不具合防止の鍵
Rシリーズ(例:R5G)は構造上デリケートで、壊れやすく修理難易度が高い機種です。特にパネル下部のフレックスケーブルの取り扱いが品質を左右します。
写真で比較:コピー品(左)と純正(右)の構造差
なぜ不具合が起きるのか(メカニズム)
- 未固定のケーブルが圧迫・曲げ応力を受ける → ガラスとOLED/LCD層にストレスがかかり、液晶漏れの起点に。
- ケーブル位置ズレで接点が不安定 → ゴーストタッチやタッチ誤検知。
- 導通が揺らぐ・漏電気味になる → 画面の異常な発光(チラつき・ピカピカ点灯)。
対策:装着前に「下部ケーブルをテープ固定」
- パネル裏面のケーブル取り回しを確認し、折れ・ねじれがない直線状態に整える。
- 耐熱・糊残りの少ない電子機器用テープで、純正と同等ポジションに面で固定する(点止めはNG)。
- 組み込み時は押し込まない・曲げないを徹底。はまりが悪いときは内枠やケーブル位置を再点検。
- 装着後、タッチテスト・発光ムラ・微振動を数分チェックし、異常がなければクローズ。
- コピー品はロット差が大きい。受入検品時に固定の有無を確認し、必要なら先に固定処理。
- テープ端部は段差にかからないように。浮き・剥がれが応力集中の起点になる。
- 再修理リスクを下げるため、作業写真を保存(後日の説明がスムーズ)。
コピー品と純正の比較まとめ
| 項目 | コピー品(左) | 純正(右) |
|---|---|---|
| 下部ケーブルの状態 | 未固定の個体あり/位置ズレ・折れやすい | テープで確実に固定/ストレス分散 |
| 装着時のリスク | 液晶漏れ・ゴーストタッチ・異常発光が起きやすい | 適切装着で不具合リスク低い |
| 推奨対策 | 装着前に必ずテープ固定を追加 | 固定状態を確認し、無理な圧入を避ける |
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よくある質問(FAQ)
Q1. どのテープを使えばよいですか?
耐熱性・絶縁性のある電子機器用テープ(ポリイミド等)を推奨します。糊残りが少なく、面でしっかり固定できるものを選定してください。
Q2. 既にチラつきやゴーストタッチが出ています。改善しますか?
ケーブルの再固定と再組み込みで改善するケースはありますが、既に液晶漏れが発生している場合はパネル交換が必要です。
Q3. 純正でも不具合は起こりますか?
ゼロではありません。無理な圧入・ケーブルの折れ・異物噛みがあると純正でも不具合が起こります。装着手順と最終チェックを徹底しましょう。
